キャンプなどでのアウトドア体験は、台風や地震などの災害発生時に役立ちます。
たとえば、電源のいらない調理器具をそろえたり、水を使わない調理法を学んだりするので、
それがそのまま、災害発生時など「もしも」のときに役立つからです。
電気やガスを使わず、非日常の不便を楽しむのがキャンプの目的!という方もいると思いますが、
キャンプ道具をいろいろ揃えていくと、不便を感じず外で過ごせる準備が整っていきます。
特に小さいお子さんがいると、グッズをそろえて準備をしておいたほうが、安心して楽しめます。
キャンプに必要な道具といえば、①テント、②グリル(焚火台)、③チェア&テーブル、ですが、
災害時にも使える「もしも」に備える道具として、ポータブル電源をおすすめします。
ポータブル電源とは
ポータブル電源とは、手軽に持ち運べるバッテリーのこと。モバイルバッテリーよりも大容量で、電気のないところでも家電を使えるほどの容量があります。キャンプや車中泊で使用したり、家に備えて非常用電源として使うなどが可能です。
リチウムイオン電池の進化により、ここ数年で数多くの「コンパクト設計」ポータブル電源が登場しています。サイズのラインナップも増えているので、利用用途にあわせて容量を選べるようになりました。
安全性も重視され、安心しておすすめできる製品も増えてきたので、キャンプだけでなく、災害用として一家に一台、ポータブル電源を備えることをおすすめします。
ポータブル電源の老舗「Jackery」
ポータブル電源で人気のメーカーと言えば、「Jackery」(ジャクリ)です。
Jackeryは2012年にアメリカで設立された会社。Appleの元エンジニアが、世界初のアウトドア用ポータブル電源と、発電用のポータブルソーラーパネルを開発し、多くのキャンパーから愛されています。
Jackeryの製品は、安全性の高さと、10年使える長寿命が特徴。ソーラーパネルを接続することで、自然エネルギーから発電し、それを蓄電することが可能です。
Jackeryのポータブル電源
様々なラインナップがあるので、自分に合う製品がどのサイズなのか、選ぶことが必要です。
Jackeryの場合、製品名に「電力容量(Wh)」がついているので、容量を目安に選ぶことができます。
●日帰りキャンプや1日程度の使用:200Wh~
●キャンプや車中泊で扇風機、電気毛布などを使用する:350Wh~
●連泊キャンプや車載冷蔵庫など大型家電の使用:400Wh~
●防災目的としての使用を想定:500Wh~
※上記は目安となりますが、注意したいのは、使用していない間に発生する自然放電も考慮することです。目安としては容量の30%は自然放電すると考えておく必要があります。
上記のことを踏まえると、主に2~3日程度のキャンプで利用するなら1000シリーズ、1週間程度のキャンプや災害用も兼ねた大容量を選ぶなら2000シリーズがおすすめです。
Jackeryおすすめ3選
キャンプでポータブル電源が必要になるタイミングは、たとえば、秋から冬の寒さ対策として電気毛布を使いたくなるとき。または最近の夏の暑さでクーラーや扇風機が必要になる場所でも、ポータブル電源が活躍します。
おすすめの1000シリーズの中で、軽さと高性能を求めるなら「1000 new」、どんな電気製品にも対応する力強さを求めるなら「1000 plus」が人気です。
大人数のキャンプでの使用や、災害用として備えるなら「2000 pro」が活躍します。
いずれも、ソーラーパネルとセットで購入するプランもありますので、使用用途と容量、サイズを確認して導入を検討してみてください。
中国初のユニコーンメーカー「EcoFlow」
ポータブル電源メーカーで私が注目しているもうひとつの企業が「EcoFlow」(エコフロウ)です。
耐久性、軽量化、圧倒的な充電スピードが特徴で、EcoFlowのポータブル電源は、容量のラインナップがそれほど多くないものの、用途に合わせて選びやすいように設計されています。
EcoFlowおすすめ3選
主に、2~3日の気軽なキャンプで使うなら「River 2 Pro」がちょうどいいサイズ。Jackeryにも同様サイズはありますが、コンパクト感や性能から、まずキャンプで試してみるなら、どのキャンパーにもおすすめできるのが「River 2 Pro」です。
Jackeryラインナップの1000シリーズに相当するEcoFlow製品は「DELTA 2」。秋~冬に電気で防寒が必要なキャンプにおすすめです。災害用も兼ねた大容量を求めるなら「DELTA Max」が相当します。
EcoFlow製品にもソーラーパネルのセットがあり、安全性に特に力を入れていることや、5年間のメーカー保証がある点もおすすめしやすい理由です。
ポータブル電源を活用してアウトドアをさらに楽しもう
ポータブル電源があると、アウトドアでの活動の幅が広がります。キャンプ場などのアウトドア空間でリモートワークするのもいいし、そとあそびのあとでゲーム機やスマホで遊ぶことも難しくなくなります。
寒さや熱さを我慢しながら過ごすキャンプより、快適な空間を作り出すキャンプのほうが楽しいし、「電気をムダ使いする」と考えるより「太陽光で電気を作って使う」ことを学ぶほうが、その後の楽しみも広がります。
ポータブル電源があるとキャンプの楽しみが広がるだけでなく、自宅で「もしも」のときの備えにもなります。
アウトドアに出かける機会が多い方は、ぜひ、ポータブル電源も検討してみてくださいね。